ガイヤの夜明け|「無印良品」が挑む!“豆が生かせる”コーヒーメーカ―とは

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Muji Store 無印良品
Muji Store 無印良品 / Lucius Kwok

「無印良品 有楽町店」は、生活雑貨やインテリアなど独自のブランドを7,000点が揃っています。キッチン家電は統一感があって人気商品です。

ガイヤの夜明けでは、“プロが淹れるコーヒーの味を家電で作る”無印良品の新たな挑戦を追って見ました。

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ミカフェート 川島社長とは

池内端さんは、無印良品の生活雑貨の開発責任者です。今まったく新しいコンセプトの「コーヒーメーカー」を作ろうとしています。“豆”を生かせる機械を目指したい!

東京の千代田区にある「ミカフェート 一ツ橋店」の川島さんは、日本を代表するコーヒーのスペシャリストです。川島さんが淹れるコーヒーの味を家電で再現しようとしています。

川島さんは、大手コーヒーメーカーに勤務していました。世界中にコーヒーの栽培技術を指導する40年のベテランです。日本航空の機内コーヒーも監修しています。

コーヒー豆はフルーツだから、フルーツって何が楽しみかというと甘みと酸味です。それをぜひ楽しんで欲しい!

それを再現できる機械ができれば最高です。・・・川島さん・・・

 ツインバードに託される

無印良品の新たな挑戦は、新潟県の家電メーカー「ツインバード」に託されました。どうやってプロの味を再現するのか?

プロと同じように豆がは均一に挽けるように設計されました。お湯の温度は川島さんおススメの87度にします。抽出方法は、まず全体を湿らせてから蒸らします。

蒸らす時間は30秒、そして再びお湯を注ぐときは真ん中で円を描くように注ぎます。それを再現したのが“斜めシャワー方式”です。

注ぎ口を内側に向けているから、お湯が真ん中付近に集まります。こうして“プロが淹れる”一連の動作を機械で忠実に再現しようとしています。まさに究極のコーヒーメーカーです。

キレが甘い!

“コーヒーの味のキレが甘い!”、ツインバードから届いた試作機はバラバラに分解されることなりました。

問題となったのはコーヒー豆を挽く部分“ミル”です。刃の鋭さが足りなくて、豆をひいた時にしっかり切れない現象が起きています。

ミルには2種類あります。一般的なコーヒーメーカーが採用しているのは、「ブレードグラインダー」です。1枚の刃が高速回転して豆を砕きます。粒にばらつきが出るのが欠点です。

コーヒー専門店で使われているのが「フラットカッター」です。向き合う円盤状の刃で豆を挽きます。粒にばらつきがないのが特徴です。

日研シェルモールド

新潟県小千谷市にある「日研シェルモールド」は、建築用資材や自動車部品などを製造しています。昭和48年創業で従業員は18人の小さな会社です。

鉄を溶かして固める鋳造技術に定評があります。砂を焼き固めるやり方をしています。何枚も重ねて鉄を流し入れることが出来ます。

ミルの刃は大量に作れるが丸みを帯びてしまいます。その表面を安定して平らにするために研磨する冶具が作られました。するどい刃になりました。

豆から挽けるコーヒーメーカー

無印良品の新商品「豆から挽けるコーヒーメーカー」がついに完成しました。平日の朝に飲んで欲しくて、夜のうちにセットできるタイマー機能を付けました。

ミカフェートの川島さんやカフェオーナー、バリスタの方たちに出来たてのコーヒーを試飲してもらいます。

おいしい、本当においしい、クリーンに出て味がしっかりしている…川島さん…

甘みがあってフルーティーで甘味でキレイに消えて行っている。僕たちコーヒー屋がやっていることを機会がやってくれている。…カフェオーナー…

おいしいコーヒーを飲みたいお客さまに本当のおいしさを伝える道具として非常に重要な機械になったと思う。…池内さん…

まとめ

無印良品が作ったコーヒーメーカーは、消費者自身も気づかなかったニーズに答えようとするものでした。

これまでは考えもしなかった機能、あればいいのに思いながら諦めていた味わいや性能、そんな新たな欲求が今は消費者の中に広がっているようです。

常識にとらわれることなく消費者の思いに気付く、そこに新たなヒット家電誕生の手がかりがあるのかも知れません!

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