親になって思うことがたくさんある。子どもを産み育てることは奇跡の連続のようだった。だけどカワイイ子どもは、いつまでも可愛くはない!
小学校5年生くらいの子どもは、イライラしていることが多い。心にナイフでも持ち歩いているかのような時期だった。そんな時に事件は起こった。
反抗期は突然やって来る
小学校5年生になる長男は、いわゆる反抗期と呼ばれる日々が続いた。ある日のこと、弟が泣いていた。❝お兄ちゃんが、お兄ちゃんが❞私が帰るなり飛びついてきた。
こんなことが来ても怒ってはいけない、そんな風に書かれた本を何冊読んだことだろうか?本をいくら読んでも、実際に目の前に怒ってしまうと冷静ではいられない。
先に生まれた長男は、何かと不利な条件を付き付けられる。弟が生まれる前までは、両親の愛情を独り占めしてきたのに弟が生まれた途端に半分以上は離れしまう。
長男が行方不明に
私は、カーッとなって長男を叱ってしまった。❝お兄ちゃんでしょ❞、このセリフを何度口にしたことだろう。そのたびに傷ついていることなんて、親は気づいてもやらない。
長男は、家を飛び出してしまう。どうせ夕方になったら、お腹が空いて帰って来るだろう。たかをくくっていたら、夜の7時になっても帰らない。
あちこち探してもどこにもいない。何もない、きっと何もない。それを頭の中で繰り返しながら近くを探し回る。どこにもいない。
大丈夫という言葉は役に立たない
家に戻ると次男がへこんでいる。自分のせいでお兄ちゃんがいなくなったら、そう思ったら涙が止まらなくなる。
大丈夫という言葉は、こんな時に何の役にも立たない。警察に行くべきなのか?事件になったときは、私はどうすればいいのか?
家の電話が鳴った。いつもは何ともない電話のベルが飛びあがるほどの恐怖を私に与えた。け、け、警察なのか?
❝も、も、ももしも❞、何を言っているんだろう?次の瞬間、我に返った。実家の父親からだった。長男が実家にいると言う。私はほっとして泣きそうになった。
500円玉の貯金箱が奇跡を起こした
東京の家から実家までは、電車を乗り継いでも3時間半はかかってしまう。お金もないのに、どうやっていったのだろう。
父から話を聞くと、500円玉の貯金箱からお金を使ってしまったと言う。私がとっても楽しみしていた500円玉の貯金箱の中身はすっからかんになっていた。
でも、何だろう。どこかで小さな貯金を続けて来てよかった、そう心の中から思いました。
子どもの反抗期は、始まりも終わりも見えない。いちばん辛いのは、当の本人なのかも知れない。心のモヤモヤを消す方法はない。
子育てが親を成長させる!
子育てが親を成長させる。子どもたちにとっては、何がイヤというわけではない。必死な思いでいても解決してくれるのは時間だけです。
その時期を乗り越えるとスーッと消えてなくなるのが反抗期なんです。親の心配をよそに子どもたちは、あっという間に遠くに行ってしまう。
この事件は、私の中で強烈に残っている子育ての経験です。500円玉の貯金箱にいくら入っていたのか?今では分からないくらいの時間がたってしまった。
時間がたっていまうと、どんな経験も力になってくれる。子育てほど親が試される経験もないだろうと思ってしまう。
今、子育てに悩むママたちに贈る。反抗期ほど自分の力でどうにもならないことはない。だから、そっと見守る力を身につけよう。
以上、子育て経験から学んだことでした。よりシンプルに生きよう!
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