がっちりマンデー|問屋ビジネスの知られざる儲かり戦略を大公開

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ルマンド 2006
ルマンド 2006 / yto

問屋とは、メーカーから商品を仕入れてお店などに卸す会社のことを言います。今の時代では、あまり儲かっているイメージがありません!

7月31日(日)に放送された「がっちりマンデー」では、そんな“問屋ビジネス”が紹介されました。

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お菓子問屋の吉寿屋 返品は受けない!

大阪は摂津市にある『株式会社 吉寿屋(よしや)』は、お菓子の問屋でガッチリ儲けています。

お菓子は、大手から小さな会社までメーカーがたくさんあります。細かすぎて仕入れるのが大変なんです。そこで、吉寿屋のような問屋がまとめて仕入れています!

1964年に創業した『吉寿屋』は、約2000店舗に毎日配送しています。お菓子の数は、1800種類ほどあります。

お菓子業界では、仕入れた商品をお店が返品できるというルールがあります。賞味期限前に送り返されるとメーカーは代金を返さないといけないんです。

そのルールを吉寿屋はなくしました。その代わりに仕入れの値段を10円~20円安くしました。吉寿屋にとっては、“ちゃんと売れる商品を仕入れることが大事”になります。

吉寿屋の創業者は「神吉武司(かみよしたけし)」です。仕入れの判断をする弟の「神吉秀次(かみよしひでじ)」さんのところには、森永製菓やグリコなどの名だたるお菓子メーカーの担当者が商談に来ます。

秀次会長は、必ず試食してから判断します。年間にすると2000種類以上のお菓子を食べています。吉寿屋の年間の売り上げは、約121憶円になります。

ロングセラーを生み出すポイントとは、もう一度食べてみたいと思う連食性と健康志向は絶対にダメ!油と砂糖はお菓子には大事なんです。

お菓子は、3兆円規模の市場を持っています。そのうちの1%は、廃棄処分になります。300憶円が捨てられてしまうことになります。

返品をしないということは、“もったいない”という企業理念から生み出されました。とても画期的なビジネスモデルです!

 業務用いちごでガッチリ ペチカとは

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北海道旭川市にある『株式会社 ホーブ』は、“業務用のいちご”の問屋でガッチリ儲けています。年間の売り上げは、52憶円にのぼります。

全国の市場から業務用のいちごを仕入れて、ケーキ屋やパンメーカーに卸しています。業務用だと年間を通して安定した数が必要です。

業務用のいちごのポイントは、形・色・大きさにあります。見た目のキレイさが大事なんです!

1995年にホーブでは、国産としては初めて夏いちご「ペチカ」の大量栽培に成功しました。

6月~10月は暑すぎてほとんど作れなかったいちごは、アメリカから輸入していました。でも、固くて業務用には向かないんです。

1987年に創業した『株式会社ホーブ』は、いちごの品種開発をしていました。ペチカの苗は、契約農家に売って栽培してもらいます。

それを仕入れて、全国のメーカーに卸しています。ペチカの開発に成功したことで売り上げは10倍になりました。

 驚異のビジネスモデル 西原商会

神奈川県相模原市にある『株式会社 西原商会』は、食材問屋でガッチリ儲けています。

1972年に鹿児島で創業した『西原商会』は、今では全国に59ヶ所の拠点を持つまでになりました。78000軒に食材を卸しています。

西原商会では、どんなお店にも対応できるように約10万点の食材や備品を取り扱っています。いちばんの得意先は「個人経営」の飲食店です。

30年間売り上げを落としていません!2015年には、680憶円になりました。西原商会の強みは、食材1つからでも配送してくれるところにあります。

配送担当は、営業もかねています。担当しているお店の売れ筋や足りないものがすぐに分かり、新しく仕入れた食材の提案もします。

西原商会は、社員1800人のなかで1200人が営業兼ドライバーなんです!地道にコツコツとお客さんを増やしていきました。

メーカーから問屋、小売、配送までを一体化してしまった驚異のビジネスモデルです。

 

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