メイド・イン・ジャパンの時代がやってくる、ネット通販専門のブランド「ファクトリエ」の魅力

本記事のリンクには広告がふくまれます。

経済・通販ニュース

Break 12
Break 12 / halfrain

東京の銀座にあるアパレルメーカー「ファクトリエ」は、ネット通販が専門のブランドです。

2012年創業のファクトリエは、社員数わずか5人の小さなベンチャー企業です。創業からわずか4年で年商10億円までになったファクトリエの魅力とは?

スポンサーリンク

商品は全て メイド・イン・ジャパン

ファクトリエで扱っている商品は、全てが日本で作られています。海外からの商品を扱っているメーカーが多い中、ファクトリエでは国産にこだわっています!

ファクトリエの販売の仕方がちょっと変わっている。国内の工場で作った商品を中間業者を通さずにネットで販売している『工場直販』ブランドです。

現在34の工場と提携しているが、その多くがヨーロッパの高級ブランドに商品を卸す高い技術を持っています。

商品のタグには、作った工場の名前が入っています。工場の名前を入れることで高い技術を売りにしています!

値段は高いがなぜ売れる

ファクトリエの商品は、Tシャツ1枚が7,000円近くする。ジーンズに関しては20,000円以上するものまであります。高いけど売れていく、それは品質の高さにあった

日本の服は着心地tがよく、腕が回しやすいパターンや肌にあたる部分が優しく縫われていたりします。目に見えないところに、たくさんの細かい配慮があります。

減少していくメイド・イン・ジャパンに歯止めをかけたい

_9061468.jpg
_9061468.jpg / ㌍㍍ a.k.a. d.Joker

衣類の国内生産率は、25年前までは50%近くありました。しかし、今では工賃の安い海外に拠点が移り3%まで減少してしまいました。

ファクトリエの山田代表は、この危機的な状況を“何とかしたい”と思い会社を立ち上げました。提携する34の工場は、山田代表が自ら探してきました。

やる気を引き出す魔法の仕組み

工場の名前が入ることで、それがブランドになります。山田代表は、工場のスタッフがやる気を出す仕組みを作っています。

それは、商品の価格を工場が決められることです!ファクトリエは、中間業者が入らないことで価格に対して工場の取り分を増やすことまでしています。

販売価格に対する工場の取り分は、一般的なブランドは2割です。ファクトリエは、何と5割もあるんです!工場は売れる価格で『イイもの』を作れば、儲かる仕組みになっています。

“飛び込み訪問”で工場探し

ファクトリエの山田社長は、新しく提携したいと考えている工場には飛び込みで訪問します。工場のありのままを、自分の目で見て判断する感覚を大切にしています。

こうした“飛び込み訪問”をして提携した工場は、1年で14社から34社になりました。

秋田県横手市にある『日貿産業』は、国内外のブランドを扱ってきた一流の工場です。山田社長は、提携して「トレンチコート」を販売することになりました。価格は何と9万7200円です。

ファクトリエは、工場からは50%の買い取りをする。お互いが半分のリスクととるシステムになっている。

工場と学生の懸け橋になる就活イベント

地方にある工場には共通の悩みがあります。それは、毎年若い人が入社してくるが半分以上がいろいろな理由で去っていきます。後継者不足が深刻なんです!

ファクトリエでは、3月なると提携している工場と学生を集めた就活のイベントを開催しています。アパレルに興味のある学生80人に対して工場がアピールします。

工場の人が来ての就活イベントは、今まで誰もやったことのないことでした。日本の工場で世界の一流ブランドが作られていることを知ったら、工場へのイメージはきっと変わることでしょう!

村上龍の編集後記

山田さんに意地悪な質問をした。「日本初の本物ブランドって必要なんでしょうか」
彼は困った顔になり、しばらくして「そんなこと考えたこともありませんでした」と答えた。正解だと思った。

正統的な挑戦者は、「果たして自分の挑戦に意味があるのか」という迷いなどなく、逡巡もしない。まず行動に移す。

プレゼントされたネクタイを、さっそく収録に使わせていただいた。気を使ってそうしたわけではない。気に入ったからだ。

イケメンでシャイな挑戦者は、誠実に、果敢に、着実に、目標に近づいている。

逡巡しない挑戦者 村上龍

コメント