【沸騰ワード10】進化する給食業界、いちどは食べたい日本一おいしい北海道のカレーとは

本記事のリンクには広告がふくまれます。

テレビ・雑誌

キーマカレー Keema Curry
キーマカレー Keema Curry / nekotank

新入生を迎え落ち着く6月には、全国の学校で食育に力を入れる“食育月間”を開始します。埼玉の学校では、魚屋が学校を訪問して子供たちの目の前で魚をさばく出前給食をします。

東京の東村山では、学校に田んぼを作って子供たちが田植えをしたお米を給食に出します。

日本の給食は海外からも注目されています。世界の80ヶ所の視察が訪れるほどの人気があります!

スポンサーリンク

給食の歴史とは

給食のはじまりは、明治22年に山形県の大徳寺にあった学校施設でのある出来事がきっかけになりました。

“貧しくてお弁当を持ってこられない子供たちに、お昼ご飯を食べさせることは出来ないか”と霊山和尚は悩んでいました。

そんな思いからお布施を募り、無償でご飯を提供しました。焼き魚にお漬物、おにぎりが日本初の給食なんです!ここから日本中に拡大していきました。

1941年給食は姿を消してしまう

1941年に太平洋戦争がはじまって日本は食料不足になります。「すいとんのみそ汁」など献立は1品のみなってしまい、その後なくなってしまいました。

戦後の子供たちの栄養不足問題

戦後に問題になったのが“子供たちの栄養不足”です。アメリカの慈善団体や日本人移民が寄付で集めた脱脂粉乳を日本へ支援してくれました。

1946年(昭和21年)に給食は再開されます。その後、急速に進化していきます!

パンが中心から麺やご飯へと進化する

昭和27年には「クジラの竜田揚げ」、昭和29年には「揚げパン」、昭和30年代後半には「冷凍みかん」や「ちくわの磯部揚げ」が登場しました!

昭和40年代には、伸びづらい「ソフト麺」を使ったメニューが給食に出始めました。

1976年(昭和51年)になると「米飯給食」スタートします。カレーライスやワカメごはんなどのご飯メニューが充実します。

給食はここまで進化した

今どきの給食は、手巻きずしやビビンバなど楽しめるメニューになっています。子どもの頃にいろんな味を給食で体験できます。

1週間のうちに好きなものを選べる“セレクト給食”も登場しました。学校に行ったら美味しい給食が待っている!勉強の励みにもなりますね♪

日本一美味しい給食カレー

北海道
北海道 / sendaiblog

北海道にある置戸町は、人口が約3,000人の小さな町です。酪農と農業が主な産業の町には、小学校はひとつだけあります。

置戸小学校の給食カレーが日本一美味しいんです!雑誌の“栄養士のこだわり部門”第1位に選ばれてレシピ本も販売している栄養士がいるんです!

給食業界が大注目している栄養士が、“梶原成美”さんです。「地元のものを使って、本格的な調理法で作った給食」が特徴です!

日本一のカレーとは、給食でここまでやるのか?というほどの本格的なカレーライスを作っているそうです。

こだわりのオリジナルスパイス

19種類の香辛料を使ったオリジナルスパイスをカレーに入れています。さらっと後味がよくスパイスが効いて、添加物が入っていない美味しいカレーです。

そんなカレーの作り方とは?しょうがとニンニクを炒めたら小麦とオリジナルスパイスを入れます。ここから1時間炒めます。

カレーは袋に入れて1週間くらい寝かせます。すぐに食べるより、コクが出たりまろやかになります。カレーには、玉ねぎ・ジャガイモ・ニンジン・セロリ・りんご・豚肉が入ります。

1食あたりの決まりごととは

給食には、1食あたり予算が250円と摂取カロリーは640Kcalと決まっています。そのため、野菜は地元の農家から安く仕入れています。キズが出来て売り物にならない野菜を分けてもらうこともあります。

梶原さんは、「子どもたちのために出来ないことはないのかなって、手間はかけられるのかなって思います」と言います。

手間をかけたカレーの作り方

タマネギは、スライスと角切りにしています。スライスは炒めて甘みを出します。角切りは食感を出します。豚肉は炒める前に、アクを取りながら1時間半煮込みます。

大きな鍋にタマネギのスライスを炒めます。野菜とすりおろしたりんごを入れます。とんこつスープとトマトソースを入れたら1週間寝かせたカレールーを入れます。

煮込むこと45分で日本一の給食カレーが出来上がります。

本格的な給食はカレーだけじゃなかった

醤油ラーメンは、魚介の香りがします。スープは、北海道産のニンジンやタマネギとあじやカツオ節を1時間以上かけて煮込んだ天然のだじを使っています。

麺は、北海道産の小麦粉100%の生メンを使っています。本格的なラーメンです!

さつま揚げは、タラのすり身にタマネギとニンジンを混ぜて揚げています。給食とは思えない絶品メニューが並びます。

学校給食のまとめ

時代を反映するかのような学校給食のは、栄養不足の時代から、何でも食べることができる豊かな時代に進化して行きました。

子どもたちが成長していく過程で、体にいいものをたくさん食べることが出来る幸せな時代!いつまでも続くことを祈ります。

コメント