静岡県の西部に17店舗ある「たこまん」は、コンビニスイーツが台頭するなか売り上げを伸ばしているお菓子屋さんです。店頭に並んでいるお菓子は、和菓子から洋菓子まで300種類もあります!年始の挨拶やお祝い事に使われることが多い「たこまん」の魅力を探ってみた!
地元の愛される奇跡のお菓子やさん「たこまん」
元旦も営業をしている「たこまん」は、お年始の挨拶に持っていく用のお煎餅のセットやお饅頭を販売しています。お正月からケーキが飛ぶように売れています!いちばん人気が地元のイチゴをたっぷり使ったスペシャルショート430円です。シンプルだけどボリュームがあります!
和菓子や洋菓子、お煎餅の種類が多いからついつい大量に買ってしまいます。成人式の特別商品として紅白のバームクーヘンを販売したところお赤飯と一緒に買う人が多かったそうです。地元の方は、1年を通して何かしらのお祝い事には利用しています。
「たこまん」の強さが最も分かるのがクリスマスの時期です。クリスマスケーキは、予約だけでも12,000個!ひとつひとつが手作りされてるケーキは75種類あります!予算や家族構成などお客様の要望に応えるために種類が増えました。
お店なのに家に来る感覚 「たこまん」のサービスとは?
お店に入ると温かいお茶を出してくれる、まずはゆっくりとしてもらってからお菓子を選んでもらう。店内のコーナーには小さな滑り台があったり、小さな子供が遊べるスペースを確保している。お店に来たお客様同士も気軽に声をかけて、自然と触れあえる社交場にもなっています。
店長は、“家に来てもらったみたいに、ゆっくりゆったりしていただきたい”と言います。
地元の食材にこだわった商品づくり
たこ満の2代目社長『平松季哲』さんは、美味しいお菓子を作る秘訣とは、地元の食材を新鮮なうちに使うことと言います。たこまんの人気商品「苺大福」は、農家と契約をして朝採れたての紅ほっぺを使っています!こんな大きな苺大福は見たことがない!
静岡には美味しい食材がたくさんあります。最近のヒット商品は、地元のレモンを使った檸檬ケーキです。
たこまんの名前の由来
「たこまん」と言う名前だけを聞くとたこ焼き屋なのか?と思ってしまいます。その名前の由来は、1代目の社長が浅草に修行に行った時のことです!おかずに出て来た酢だこが美味しくって“酢だこのおいしさのようにお客様を満足させたい”と思いました。
自分が商売をするときは、「タコの味のように満たす」という気持ちから「たこ満」と名付けられたました。
スタッフがスタッフへ贈るありがとうカードとは?
「たこまん」のスタッフが全員持っているありがとうカードとは、複写式になっている小さなメモカードです。上司部下に関係なく“いいことをしたら”感謝の気持ちを込めてありがとうカードにメッセージを書きます。ありがとうカードは専用のノートに貼っておきます。
ありがとうカードをたくさん書けるということは、それだけ周囲を気にかけているということになります。忘年会で表彰式もあります!ありがとうカードを始めた理由は、人の長所を見る癖をつけると人として幸せになるという思いからです。
挫折を乗り越えた「たこまん」の理念とは?
1980年に「たこまん」の2号店をオープンさせました。東京での修行のあと、当時はハイカラだったお店は珍しさもあって大繁盛しました。毎日が徹夜続きのある日、従業員6人中5人が退職願いを出してしまったのです。
悩んだ平松社長は、先輩経営者に相談“もっと従業員に自分の気持ちを伝えないといけない、俺が俺がの我を捨てて、おかげおかげの下で暮らせ”と言われました。社員のおかげで会社は成り立っていることに気付かされました。
そして会社の理念としたのが、「ひとりのお客様の満足とひとりの従業員の幸せ」です。
若手社員も商品開発に参加できる
「たこまん」では、入社1年目の若手社員も商品開発に参加することができる。平松社長は、何人かのスタッフの作ったケーキを試食して全て採用にしました。自分の作ったケーキが店頭で売られる日が来るなんて幸せですね♪
平松社長は、お客様にまず出してみてもらわないと、お客様を大切にしたお客様に目を向けたケーキ作りができない!そこを入社1年目で教えることが大事だと言います。評価が自信に繋がったりもします。
「たこまん」の技術力で作った雪塩ラスク
「たこまん」の高い技術力が評価されて10社からの委託製造をしている。その一つが沖縄県の塩を使った雪塩ラスクです。宮古島の塩メーカーのブランドとして販売されている。塩メーカーであるパラダイスプランの社長は、“社員ひとりひとりがお客様を満足させる”という平松社長の経営理念に惚れこんで依頼したのだそうです。
売り上げの2割が委託製造をしている部分にあります。高い技術力が評価されている証拠ですね♪
「たこまん」の毎日でもでも食べてもらえるような味を目指したい!その話を聞いて、15年くらい前に住んでいた地域の小さなケーキ屋さんを思い出しました。お誕生日やクリスマスなど家族のイベントには必ずケーキをお願いして懐かしさでいっぱいになりました!
公式サイトはこちらから⇒たこまん
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