今テレビで見ない日はない!東京都知事『小池百合子』さんは、西武池袋線の”江古田駅”近くに自宅があります。
徹底的にエコロジーにこだわった自宅は「エコだハウス」と呼ばれています。
カンブリア宮殿では、知られざる小池百合子の全貌に迫った!
知られざる小池百合子
政治家・小池百合子の原点は、テレビ東京にあります。「ワールドビジネスサテライト」の初代キャスターを務めました。
1988年4月4日から放送を開始した「WBS(ワールドビジネスサテライト)」、世の中はバブルの絶頂期にありました。
日本新党から政界進出
1992年5月7日、WBSは細川護熙(ほそかわもりひろ)さんをゲストに迎えました。日本新党を立ち上げた細川さんへ参院選の勝算を質問する小池さんの姿がありました。
その1ヶ月後には、細川さんから参院選への出馬依頼を受けました。″キャスターか政治家か”考えた末に政治家への道を選びました。
政界進出から4つの新党が消えた
1992年は″日本新党”に参加、1994年には″新進党”に参加します。1998年には″自由党”に参加、2000年には″保守党”に参加します。
そして最後には、″自民党”へ入党します。今までの政党は、全て消えてなくなりました。日本の政界の異様さを感じます。
トルコ風呂騒動
1980年代まで日本の性風俗の代表格だった「トルコ風呂」、男性客が女性から性的なサービスを受ける場所です。トルコ共和国には、そんなお風呂は存在しない!
トルコ人のサンジャクリさんは、風俗店にトルコの名前を使うのをやめてほしいと呼びかけました。小池さんは、問題解決のためにキャンペーンを実施しました。
厚生大臣に直談判!
当時の厚生大臣であった″渡辺恒三”さんに直談判します。そして、日本中にあった「トルコ」の名前は姿を消しました。小池さんの決断と行動が変えたのです。
自分の国が嘲笑の対象にされる。サンジャクリさんは留学中に「トルコから来た」と言ったら笑われた。
最初は歓迎されていると思ったが、おかしい対象だと知ってがっかりした。日本がもしその立場だったら、みんな起こるじゃないですか。
大部分の人が当たり前と思っていることも、「そうかな?」と思って見てみると新しい部分が見えてくる。
環境大臣時代 クールビズ
「クールビズ」も同じ、みんな暑い所で我慢して汗を拭いて、セールスマンは大変ですよね。そこも、そもそもおかいしと思っていた。
夏に女性が日勤で、朝から最後までクーラーのきいたオフィスにいて、カーディガンを着て膝に毛布をかけている。
環境大臣の時に、これまで考えてきたことをやっちゃおうと、みんながそうだと思っていることをどう変えるかといった時に、どこかで共感を呼ばないといけない、その工夫はする。
退路を断つ
小池さんは、1952年に兵庫県芦屋市に生まれました。父である″雄二郎”さんは、石油御会社を経営していました。
島国が生きていくには、世界とのつながりが不可欠!国家戦略なしに国の存続はないんだ。
幼い頃、エネルギーの安全保障を聞かされました。雄二郎さんは、その後は政治家の応援をします。
母の教え
結婚人生の目的にしちゃダメ、いつでも自分の足で歩けるようにしておきなさい!男に頼らずに自分で人生を切り開いてほしい。
1972年には、エジプト・カイロ大学に入学します。関西学院大学を中退してからの単身でカイロに渡りました。
その理由は、″戻る場所があると自分が甘えるのではないか、だから退路を断ちたかった”と語っている。
小池百合子はファーストペンギン
ファーストペンギンとは、触れから最初に海の飛び込むペンギンを言います。リスクを負って挑戦することの例えに言われます。
いつもブルーオーシャンを目指して最初に飛び込む。そのうちブルーオーシャンも赤く染まる時が来るので、また次のブルーオーシャンに行く
いつまで続くか分からない、道なき道を歩くのが小池百合子なのかも知れない!
東京大改革の行方
東京都が抱えている問題はたくさんある。豊洲移転・東京オリンピック予算・待機児童問題など、小池さんは知事の給与を半減するという大胆な課題にも取り組もうとしている。
それを実現するには、都議会という大きな壁を乗り越えなければいけない!
なぜ豊洲なのか?
東京ガスの工場跡地に、なぜ築地の移転を決めたのか?
築地が老朽化し手狭になり食品衛生に関する法律も変わった。移転の必然性は長年あった。
30年かけて土壌汚染を取り去って新しい土を入れる。土壌対策の法律もできた、当時の環境大臣を務めました。
土壌浄化の現場を見てきたので豊洲には、とても関心があった。仕様書と設計書が違う、いつ誰がどうしたのか分からない!
犯人探しというよりは、組織として伝えるべきことを伝えていない。それに対して知らなかったという責任の取り方があいまいなっている。
企業だったらコンプライアンスやガバナンス上の大きな問題になっていると思うんです。
ここはきっちりと我々の責任は何なのか、組織としてどうあるべきか、もう一度見直す最高のチャンスだと思います。
日本初の女性総理大臣を目指す?
とんでもない、知事としてまい進するのみです。日本ほど女性のリーダーが政治の世界に少ない国はない!
女性が女性がと言っているうちは、日本は駄目ですね。
編集後記
都知事は、スタジオのメイクルームで、昔なじみのヘアメイクさんとうれしそうに言葉を交わし、収録では、番組へのサービスもあったのか、何度か都政を企業体に例えた。
「企業も同じだけど、成功体験に依存するとだめになるでしょう?」だが、政治と企業活動には明確な違いがある。
企業には利益が必須だが、政治の役割は適正で冷徹な資源配分である。逆に共通するのは説明責任を含む公正なガバナンスだ。
リスクを自覚し、誰よりも早く崖からジャンプする「生来のファーストペンギン」の小池都知事には、この充分な理解があると思いたい。
生来のファーストペンギン・・・村上龍・・・
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