きくちゃん結婚式_050 / ajari
5月29日(日)に放送された『情熱大陸』では、ウェディングプランナー「山川咲」さんが紹介されていました。
山川咲さんは、オリジナルウェディングのブランド『CRAZY WEDDING(クレイジーウェディング)』のプランナーです。“ウェディング業界の革命児”と言われた彼女は、いったいどんな人なのか?
ウェディングプランナー山川咲とは?
『CRAZY WEDDING(クレイジーウェディング)』の山川咲さんとは、“型どおりをよし”とするウェディング業界に風穴を開けた完全オーダーメイドのウェディングを実現させました。
スタートから4年がたち、手掛けたウェディングは470組あります。その全てがオリジナルウェディングです!
場所も違えばしつらえも違う、新郎新婦の思いをあの手この手で表現する。一生に一度のどこにもないウェディングを作り上げます。
二人だけのストーリーが大切
オリジナルウェディングを作るためには、事前に念入りに面談をします。なれそめや結婚生活への願いなど10時間以上かけて行います。
聞き取りをもとに「CONCEPT(コンセプト)」が出来上がります。二人だけのストーリー性を持つ設定が組み立てられます。
たとえば、“無垢な気持ちで自由奔放に行きたい”そう願うふたりの式には、コンセプトは「HANDS UP!!」。通常は花嫁の色だからNGとされてきた白い衣装ですが、列席者が全員着て森の中でお祝いしました。
“遊び感覚を大切にしている”ふたりには、コンセプトは「Jack in the box~コドモノココロ~」。ポップでカラフルな式になりました。
評判は口コミで広がり月の問い合わせは200件を超えます!
プロデューサー人生ラスト結婚式「福ハ内」
東京の両国にある築50年のビルに『CRAZY WEDDING(クレイジーウェディング)』はあります。プロデューサーとしての最後の仕事となった結婚式の密着をしていました。
3時間にも及ぶ聞き取り調査では、新郎新婦がどう育ち何を大切にしてきたか“無二の親友のように理解を深めなければ良い式はできない”と山川さんは言います。
キーワードを決める!
新郎は、“友達すら家族みたいに感じられたら、なんか良い会になんじゃないかな”
新婦は、“すごく自分の基盤は家族なんだなと改めて思いました”二人のキーワードは「家族」に決まった。
新郎には“離れている父親と結婚式を通して距離を縮めたい”“家族と仲良くする”新郎新婦の思いから、コンセプトは「福ハ内」に決まりました。
「福ハ内」に込めた思い
“「鬼は外!」そう叫びながら、自分の小ささという鬼を退治しようと二人は遠くへ遠くへ出かけましたとさ”
鬼はいなかった。自分は小さくなんてなかった。
それを教えてくれたのは周りの存在。それを深めてくれたのは互いの存在。
一人で「鬼は外」と叫ぶより、二人で「福は内」と叫ぼう。
ウェディングへの思いから形になるまで
結婚式_212 / ajari
コンセプトが決まったら、アートディレクターやクッキングスタッフなど各セクションのプロたちが動き出します。
「思い」という形なきものをスタッフが形にして行きます。その総指揮をとるのが山川さんの仕事です。
山川さんが手掛けるウェディングには、式を記録した4分程度のショートムービーがパッケージされます。手の込んだ作りは、まるでミュージックビデオのようになります。
イベント会社とちがうところは、完璧にオペレーションすることが一番大事なことではない!
結婚式は、ふたりが表現したいもの、するべきものを表現するということに最後の最後まで柔軟に挑み続けることである。
生まれ育った環境が作った感覚
山川咲さんは、1983年に東京都渋谷に生まれました。2歳の頃にアナウンサーだった父親が仕事を辞めてしまいます。全国をワゴン車で旅する生活を送ります。
最後に行きついたのは、千葉県市原市の明治時代に建てられた古民家です。3歳から高校を卒業するまで生活しました。すんごい山奥です!
古くから住んでいる周りの人と上手く馴染んでいかなければいけない、中学生の頃は孤立したこともあったという。
そんな環境に置かれて人間を見る目は養われたのだろうか!?今の仕事につながっているのだと思いました。
仲間は大切にする
『CRAZY WEDDING(クレイジーウェディング)』のスタッフは70人います。仕事場でのランチは必ずみんなと一緒に食べます!
“毎日が本当に幸せだ”肩を寄せ合い食べるランチがたまらなく嬉しい!そんな風に思える時間を過ごしている人がどれだけいるのだろうか?
食後はスタッフ総出で掃除をします。他人ごとになるのが嫌で、創業当時から自分たちで掃除はしています。そんな山川さんの考え方が本当にステキだな~と思いました!
きっかけは自分の結婚式
発想のきっかけは2007年の山川さんの結婚式だった。お仕着せのウェディングが嫌で、手作りの結婚式を作りました。いちばん苦労したのは会場探しだそうです。
どこの式場もオリジナルのウェディングを嫌がった、“ならば自分で切り開く”そう思って自らプランナーになりました。
「新郎新婦の幸せを形にするには照れてはいけない」とスタッフには常に言いきかせている!
結婚式って絶対一生忘れられない光景が自分の中に生まれるすごいパワーがあるんですね
私たちが信じているものや、私たちが目指そうねっていうものをちゃんと信じる会になれたらいいなと、プロデューサーって本当に魔法使いみたいな仕事だなと思っているんですけど
魔法が嘘じゃなくて真実になるという瞬間を作り出すというのが、私たちがやっている結婚式だと思うので一緒にみんなで作っていけたらなと思います
山川流ラストウェディング「福ハ内」感動のフィナーレ
ラストプロデュースになった「福ハ内」のウェディング会場は、いつになく大きな会場のためギリギリまで打ち合わせは続いた。
ほとんど寝ないで会場に入って、建込みや飾りつけリハーサルをしました。150人の手で作られた「福ハ内」舞台は出来上がりました!
和を基調にした会場のところどころに幸福のサインが散りばめられていました。
大地に根を張り色褪せぬ恋を表す巨大な槇、雨をしのぐ傘は紅白に色分けされました。 桜は温室で温度調整されて、この日満開になりました。 「豆」は、参加者みんなで手に取り福を招き入れるという趣向です!
紙吹雪と豆まきがフィナーレを飾ったラストウェディング、本当にステキです!
転職とも言える仕事をなぜ辞めるのか?
転職ともいえるウェディングの仕事をなぜ山川さんは辞めてしまうのでしょうか?
蓄えとか安定とか考えるのって、楽な人生を生きたかったらそれってあるかもしれないけど 私は楽な人生生きたいとは本当に思っていない
結婚式の仕事もしてて人の人生って泣けるほどのドラマがある、本当に確信しているからこそ自分の人生がどこまでドラマになれるか
全部、挑み切って死にたい
“何をやるべきか”探すところから始めたいと思い一人旅にでました。行き先はオーストラリア、「荷物を手放し、身を屈めるから、次に飛べる」
全部伝えてゼロになろう!私が作ったものをはきだして、またスタートラインに立とう!
山川さんは、幾多の人生に触れて、だからこその決断をしました。
こんな風に生きられたらどんなに幸せだろう!好きなことを仕事にすることは、笑顔をたくさん作ってくれます。心が温かくなりました。
手作りのウェディングという新しい世界を切り開いた山川さん、この次は何を仕掛けてくれるのかとっても楽しみです!
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