日本にくる外国人観光客は、増え続けています。ホテルなどの利用は増える一方で宿泊産業の市場規模は3兆円になります。
がっちりマンデーでは、宿泊施設の戦国時代にキラリと光る独自のお泊りビジネスを徹底している会社にスポットを当てました。
四季リゾーツ
神奈川県の箱根は、温泉旅館が軒を連ねます。山間にはリゾートホテルが立ち並んでいます。そんな箱根にある「フォレスト箱根」は、箱根の絶景が広がるホテルです。
「フォレスト箱根」は、バブルの頃に建築費20憶円をかけて“いすゞ自動車の保養所”として建てられました。運営しているのは『四季リゾーツ』です。
1泊5000円の格安ホテル
「フォレスト箱根」の一番人気の客室は、ゆったり寛げる和室タイプです。部屋付きの檜風呂もあります。館内には、体育館やカラオケルームもあります。
「フォレスト箱根」は、オールシーズン1泊5000円で格安で泊まれる施設なんです。朝食と夕食を付けても8000円で泊まれます。
四季リゾーツの仕組み
『四季リゾーツ』は、企業からタダで施設を借りて維持費の全てを負担します。一般のお客さんに部屋を提供して儲けています。
部屋の半分は、オーナー企業の社員の予約を優先しています。保養所の機能も残しています。箱根だけでも保養所は170ヵ所あります。
「フォレスト箱根」のような豪華なホテルに一般のお客さんは安く泊まれます。企業は保養所を残したまま赤字がなくなります。
『四季リゾーツ』は、箱根の他に伊豆や熱海、由布院など21施設を展開しています。売り上げは年間10憶円になります。無駄を宝に変えました。
ケチケチ大作戦!
ケチケチ作戦とは、お客さんが帰った後のお部屋の電源は全て切ります。トイレの便座やウォシュレット、テレビなどです。
露天風呂には、保温マットをひいて燃料代の節約をします。これらの節約で電気代100万円、燃料代120万円、水道代50万円を削減しています。すごい!
旅籠屋(はたごや)
茨城県のつくば市にある『旅籠屋(はたごや)』は、まるでアパートのような宿泊施設です。北は秋田から南は鹿児島まで、全国に58店舗展開しています。
1995年に1号店を構えてから、今では年間売り上げが17憶円あります。年間6~7店舗ずつ増えています。
家族4人で1泊10,000円と格安!
アメリカにあるモーテルのようなスタイルを作りました。駐車場付きの2階建て宿泊施設です。外の廊下から部屋に入っていきます。
お部屋にはクイーンサイズのベッドが2つ並んでいます。家族で宿泊できるように大き目のべドを使っています。
1泊の料金は、平日で1人5,000円と格安です。家族4人だと10,000円で泊まれちゃいます。人数が多いほど得になる設定です。5歳以下は無料です!これまたすごい!
“ほったらかし”のサービス
『旅籠屋』のターゲットは、車で旅行をする人で2つす。建物の回りには何もないけれど、インターチェンジが2つあります。移動するには便利な施設です。
“サービスをしないのがサービス”、チェックインをしたら何泊しようがフロントを通ることがありません!前払い制度だからチェックアウトは、鍵をポストに入れるだけです。
子ども連れのお客さんにとっては、干渉されないシステムが良いと評判があります。
支配人は住み込み
『旅籠屋』の支配人は、生涯を一緒に過ごす夫婦などが運営します。建物の裏に住んでいます。フロントには、インターフォンがあって呼ばれたら出ていきます。
時間が空いたら、映画を見たりピアノを習ったりします。お昼でだって出来ちゃいます。
ファーストキャビン
『ファーストキャビン』は、東京・大阪・福岡など全国に12店舗展開しています。全国のホテルの稼働率が60%のところ、ぶっちぎりの稼働率90%もあります。
カプセルホテル
『ファーストキャビン』は、カプセルホテルのような形になっています。セミダブルのベッド、32インチのテレビ、テーブルが付いています。
清潔な共同シャワールームと大浴場があります。1泊6,800円で泊まれます。今までカプセルホテルに縁がなかった人が利用するようになりました。
簡易宿所だから窓も広さも関係ない!
ホテルを作る場合は、各部屋に窓が必要です。部屋の広さも9㎡以上なければいけません!これは旅館業法で決められています。
カプセルホテルなら旅館業法上“簡易宿所”とされます。だから窓も広さも関係ありません!カプセルホテルだからカギはかけられません!
オフィスビルをカプセルホテルに改装しているため、宿泊料金も安くできました。男性フロアと女性フロアは分かれています。だから安心です!
JR西日本ファーストキャビン
『JR西日本ファーストキャビン』は、ファーストキャビンとJR西日本の合弁会社です。駅にカプセルホテルを作る計画があります。
JR九州ホテル『ブラッサム』
JR九州ホテル『ブラッサム』は、駅前リゾートです。オススメは「ブラッサム大分」、屋上に温泉があります。屋上温泉からは、大分の街並みと別府湾が一望できます。
>>>JR九州ホテル ブラッサム大分
まとめ
2020年には、東京オリンピックが開催されます。宿泊施設のありかたもグローバル化してきています。旅行をするとき、どんなところに泊まるかで気分も変わります。
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