カンブリア宮殿|さくら住宅は困った時の頼れる“ハウスドクター”18年連続黒字の魅力とは

House in Kita-ku 16
House in Kita-ku 16 / scarletgreen

神奈川県に本社がある『さくら住宅』は、パートを入れて45人の小さな会社です。横浜本店・平沼・鎌倉・逗子・藤沢の5店舗を展開しています。

店舗から5分の場所である地域密着型で18年連続の黒字を出している。小さな工事から大リフォームまで請け負う『さくら住宅』の魅力とはどんなところにあるのか?

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儲からない小口工事をなぜ請けるのか?

『さくら住宅』は、3万円以下の小さな工事が注文の43%を占めています。小口工事の平均単価が2万3000円のところ、1000円や3000円の仕事も請け負う会社なんです。

大手のメーカーでは絶対に引き受けることはないがない、小さな工事も引き受けています。

さくら住宅の二宮生憲(にのみやたかのり)社長は、従業員に“ここをやったから、ここもどうですか?”という営業はいっさいするなと教えています。

小口工事は売り上げベースでいうと2%しかありません!では、なぜ儲かるのか?

それは、大口の工事の値引きをしないところにありました。大工さんや電気屋さんの手間代を値引きすることにつながるからなんです。

さくら住宅は、住まいのかかりつけ医!

『さくら住宅』の本社には、ひっきりなしに電話で注文が入ります。現場に向かう担当者は、すぐに飛んでいきます。

“き裂の入った柱を直してほしい”素早く対応して、料金は出張料と材料費で5,000円です。

“電気のスイッチのちかちかするのを直してほしい”電気工事の職人を呼びます。出張料と工事費で5,000円です。

多くのリフォーム会社は、手間のわりに儲からない修繕の仕事はやりたがらない!『さくら住宅』は、そんな小口の依頼を年間800件近く請け負っているんです。

地域の方は、“ハウスドクター”と呼んでいます。

さくらラウンジ

横浜にある『さくら住宅』の本社となりには、地元の住民の憩いの場である「さくらラウンジ」があります。

料理教室や収納術セミナー、絵画展など住民向けのイベントを行う場所として使われています。喫茶店が1軒もない地域にゆっくりと話ができる場所を開放しました。

そんな社長の人柄に惚れて『さくら住宅』の株主になる人も多いそうです。

株主は65%が顧客

『さくら住宅』の株主は、リフォームをした顧客が65%を占めています。1年にいちどの株主総会は「横浜ベイホテル東急」で行われました。

株主総会の後の懇親会では、ピアノの演奏とともにシャンソンが歌われました。歌っているのもさくら住宅の顧客なんです!

フランス料理のフルコースを食べる株主たちは、“家族みたいな感じで、みんな来ている”と言います。株主総会と言えばピリピリしたものを想像しますが、『さくら住宅』の株主総会にはありません!

きっかけは鏡の交換だった

SHERATON SHANGHAI HONGQIAO HOTEL
SHERATON SHANGHAI HONGQIAO HOTEL / つんつん

二宮社長は、かつて大手住宅メーカーに勤めていました。営業担当だったため、何棟売ったら勝ちのような世界で仕事をしていました。

そんな業界に違和感を感じ、50歳で独立を決意しました。1997年にリフォームを専門とする『さくら住宅』を創業しました。リフォームのパックを打ち出しても、なかなか注文がこない!

リフォーム会社を設立しても1年間は、受注がなく赤字となってしまいます。そんなある日、“洗面台の鏡を直してほしい”というお客さんの依頼を受けました。

利益がでないを分かっていても3,000円という値段で引き受けます。誰も請けてくれない鏡の交換をすることで、お客さんは驚くほど喜んでくれました。

この日の“鏡の交換”が転機になって、お客さんから次々と紹介をもらえるようになったんです!

 値引きはしない

大幅な値引き合戦が繰り広げられるリフォーム業界、『さくら住宅』は値引きはいっさいしません!お客さんも値引きの交渉をしたことがありません!

『さくら住宅』とお客さんとの間には、“値引き”という言葉は存在しない。値引きをせずに、きちんと利益を受け取るからこそ小さな工事でも対応できます。職人たちもちゃんとした工事が行えます。

職人たちに聞くと”100%信用している”と答えます。長年かけて築き上げた信頼関係が『さくら住宅』のビジネスを支えています。

営業にノルマなし

『さくら住宅』では、業界では当たり前の営業ノルマがないんです!社員同士の競争を禁止しています。社員間の競争は会社にとってマイナスになります。

“負けられないというライバル心はあるけど、足の引っ張り合いがない”と社員は言います。

競争をすると、社員間でお互いの心が離れていきます。だから競争はさせてはいけない!

足を引っ張ってやろうという気になってしまう、そうなると会社としてはマイナスです。

いい月もあれば悪い月もあると認めてやらないとダメです。

悪質業者に騙されないポイントとは

二宮社長は、全国の同業者と横のつながりを作っています。“地域に信頼されるリフォーム会社”を増やす活動を行っています。

全国リフォーム合同会議には、11社が参加しました。悪徳業者が多い中、“誰もが安心してリフォームを楽しめる世の中にする”ことが二宮社長の最大の使命です!

業界が変わらないといけないし、我々が変えていく力を出さないといけない!

リフォーム業界に対する見方を変えてもらいたい、まだ今は少ないが1社でも2社でも少しずつ、10年単位で時間はかかるかも知れません!

時間がかかっても少しず増やしていくことが大事かなと思います。

素人が悪徳業者に騙されないポイントは、まずは会社にいって建設業の許可証を確認することです。

村上龍 編集後記

住宅のリフォームはやっかいだ。そもそも費用の相場がよくわからない。だからリフォーム会社を紹介、ランキングするウェブサイトが乱立している。

『さくら住宅』はとてもシンプルだ。新規注文ではなく、顧客との信頼を優先する。

そんな会社が全国にたくさんあればいいと思う。だが、どんな業種でも、利益よりも顧客との信頼関係を優先するのは簡単ではない。
『さくら住宅』からは人間性に暖かみを感じるが、二宮さんの経営戦術は非常に厳しい。

ヒューマニズムは、揺るぎない経済合理性からしか、生まれようがない。

合理性が支える優しさ   村上龍

こんな会社が増えて、世の中はもっとよくなることを願います。「カンブリア宮殿」は、社会の大切なことを教えてくれる本当に良い番組だと思います。

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